第二新卒者の転職の実態を解説。第二新卒で転職するメリットとは?

就職したものの、思っていた職場ではなかったことから退職してしまった第二新卒者を求める企業も多いです。むしろ第二新卒者を歓迎している企業も登場しているなど、企業からの需要が高まっているのをご存知でしょうか。

そこで今回は、なぜ第二新卒者が企業から求められているのかや、第二新卒者として転職するメリットやデメリットについてを解説しますので、第二新卒者として転職を考えている人は是非ご覧ください。

第二新卒での転職の実態

厚生労働省の発表によると、新卒大卒就職者の3年以内の離職率は平成29年度卒業生まで微増傾向にありました。決して大幅に上昇していた訳ではないのですが、ゆるやかな増加傾向にありました。つまり、多くの第二新卒者が生まれていることを意味していました。

しかし平成30年度卒業生から減少傾向に転じました。この背景にあるのはコロナです。コロナの影響により、離職させないよう政策が用意されました。結果、離職率という数字に於いては減少傾向にあるのですが、コロナは一時的なものになりますので、コロナ前までの統計としては、徐々に増えていたことが分かっています。

ちなみにこの数字は大学卒業生だけではなく、短大や高校から就職した学生もほぼ同様の数字を記録しています。

かつては「一度入社したら最低は3年でも続ける」「石の上にも3年」との言葉もあったように、入社してすぐに退職することは考えられませんでした。しかし昨今では、自分に合っていない・向いていないと思った職場に無理に長居する必要はないと考える若者が増えていることが分かります。

参考:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000137940.html

企業が第二新卒を求める理由

第二新卒者歓迎の企業があるのも、第二新卒者に魅力を感じているからこそですが、どの点に魅力を感じているのかをご紹介しましょう。

基本的ビジネスマナーが備わっている

第二新卒者は、実務スキルに関してはまだまだかもしれませんが、基本的なビジネスマナーは備わっている傾向にありますので、入社と同時にすぐにスキルの指導に入ることができます。

むしろ、ビジネススキルに於いて癖がついていませんので、実務に関しても指導しやすい点が挙げられます。

「前の職場ではこうだった」「自分としてはこういったやり方の方がいい」といった主張をするほど、まだまだ自分の色はできあがっていないことから、企業側としても育て甲斐があります。

新卒と比較して即戦力になる

新卒と比較すると、第二新卒社は比較的戦力になりやすいです。

ビジネスマナーを備えているだけではなく、多少実務を経験している第二新卒者もいます。企業としては若手はじっくりと育成したいと思う一方で、できれば早く戦力になってもらいたいと考えていますが、第二新卒者はいずれのニーズにも合致している存在です。ましてや一度失敗していることから、次こそはとの思いを持っている第二新卒も多いので、会社としてもその思いを是非役立ててもらいたいと考えています。

若いため将来の幹部候補になりえる

第二新卒者は新卒から数年未満です。つまり、基本的に若いです。大卒の第二新卒者であっても二十代中盤程度になりますので、将来性は十分です。昨今は少子高齢化により、労働者不足はもちろんですが、若手不足で悩まされている企業も珍しくありませんが、第二新卒者であれば、今後会社を長らく引っ張ってくれる存在としての期待感もあります。

また、長く勤めてくれれば将来的には幹部候補にと考えている企業も珍しくありません。

第二新卒で転職するメリット

第二新卒は企業から求められているだけではなく、個人のメリットも多々あります。だからこそ第二新卒が増加していると考えられますが、個人のメリットについてもいくつかご紹介しましょう。

実績がある場合は新卒時より難関企業へ転職できる可能性がある

第二新卒は新卒ではありません。多少はキャリアがありますので、アピールできる実績がある第二新卒者もいます。この場合、新卒時では難しい企業にチャレンジできるケースがあります。新卒の場合、まだまだ学歴が重視されがちですが、第二新卒であれば学歴だけではなく、キャリアもある程度は加味されますし、第二新卒の場合、新卒とも中途採用とも別で枠を用意している企業もありますので、多少のキャリアではあっても、第二新卒者の中では大きな武器となり、難関企業への入社を可能にします。

第二新卒者を歓迎している企業の中には、新卒時では決して入社できなかってであろう企業もあるかもしれませんので、新卒時よりも入社できる企業の選択肢が増えるという意味で、チャンスが広がる点はメリットと考えてよいのではないでしょうか。

大きなキャリアチェンジができる

第二新卒の場合、まだまだキャリア形成という点では新卒と大して変わりません。この点は決して悪いのではなく、むしろその後を考えるとメリットです。

キャリアは仕事をこなすことで積み上げられます。本来であれば、入社した会社にて仕事をこなすことでスキルも身についていくのですが、仮に自分に合っていないと感じていれば、第二新卒として転職することでキャリアチェンジが可能です。

自分に向いていない仕事をこなして何年も過ごすより、キャリアチェンジし、新たな道を歩んだ方が自分自身のためになるのではないでしょうか。また、次の転職の際にはキャリアチェンジで得た自分の納得のスキルを武器に、よりステップアップできる可能性も秘めています。

業界未経験でも採用可能性が高い

第二新卒の場合、未経験の異業種へのチャレンジも行いやすいです。

転職市場はそれまで培ったスキルを武器に新しい職場を見つけるものです。そのため、基本的には同業種への転職が多いです。むしろ異業種の場合、実績が乏しいので雇う側としても躊躇してしまいがちです。

その点第二新卒の場合、異業種・未経験の産業であってもまだまだ若いので、新しく一からキャリアを積み上げるとしても問題ないと判断されるケースが多いです。例えば40歳と24歳の第二新卒の異業種への転職を比較した場合、異業種への順応性、これからのキャリア形成等を踏まえると、第二新卒の方が有利であることが分かるのではないでしょうか。

第二新卒で転職する際の失敗要因

第二新卒は企業からの注目も高まっていますが、一方で第二新卒としての転職に失敗してしまう人もいます。その理由としては、主に下記の4点が挙げられるのでそれぞれ見てみるとしましょう。

退職理由がネガティブ

第二新卒は、一度会社を辞めている人でもありますが、退職時の理由があまりにもネガティブな場合、引き受ける企業側としても躊躇してしまうことでしょう。

合わない、自分にもっと向いている会社があると思った等、向上心による退職であれば良いのですが、「嫌になった」「怒られた」など、新しい会社でも再び同じ理由で退職するのではと思われるようなネガティブな理由が退職理由の場合、企業側としても、「また同じ理由で辞められてしまうのではないか」と懐疑的な視線を向けざるを得ません。

結果、なかなか新しい転職先が見つからずに苦戦していたり、第二新卒になって失敗したと感じてしまう人もいるようです。

企業に合わせたキャリア設計ができていない

第二新卒ではあっても、その後仕事をこなすことでキャリアを積んでいくという点では新卒と変わりません。しかし、あまりにもキャリア設計がずさんな場合、企業側としても雇用してよいものか迷うことでしょう。

これから積み上げていきたいと思っているキャリアプランと企業がマッチしていないことは、企業側はすぐに分かるものです。履歴書や面接で自分自身のキャリアプランを披露することになるかと思いますが、あまりにも独り善がりなものだったり、企業を無視したものであれば、雇う側としては躊躇してしまうことでしょう。

この点は第二新卒に限った話ではありませんが、まだまだキャリアが浅く、その後のキャリアプランにおいて現実的視点よりも理想が強い第二新卒者が起こしてしまいがちな失敗です。

企業分析不足によるミスマッチ

第二新卒であれ、転職である以上、入社する企業について調査するのは当然です。自分自身にマッチした企業なのかはもちろんですが、企業の理念や方向性、必要なスキル等は転職活動の際には必ずチェックしておくべき部分です。

しかしチェックを怠ったり、あるいはチェックが甘い場合、企業側とて自社にマッチしていないのではないかと感じることでしょう。

転職は、転職者にとっては新しい職場を見つけるための行動ですが、企業側にとってはその後、会社を引っ張ったり任せられる存在を見つけたいと考えています。ビジネススキルはもちろんですが、自社にマッチした人材なのかという点もまた、考慮します。

そのため人物像等、ミスマッチがひどい場合企業側としても敬遠せざるを得ません。

入社後1年未満での転職

第二新卒は明確に定義されたものではないのですが、一般的には新卒から3年以内の離職者とされています。つまり、2年半頑張った人間も半年程度で辞めてしまった人間も第二新卒です。

ギリギリ第二新卒に該当するような人間であれば、企業側としても社会人としてのマナーがある点や、今後のキャリアプラン等から期待を寄せるでしょう。しかし入社後1年未満で退社している場合、若く、その後のキャリアプランに期待できるとはいえ、自社で雇ったとしてもまたすぐに辞めてしまうのではないかとの危惧を持っています。

面接で「今度は大丈夫です」とアピールしても、企業側としてはその言葉を鵜呑みにはできないでしょう。

第二新卒の魅力は将来性も含まれていますが、1年未満で辞めてしまうようでは、将来性など関係ありませんので企業側が躊躇するのも仕方ない話です。

第二新卒での転職を成功させるコツ

第二新卒での転職を成功させるためのポイントは、主に下記の2つが挙げられます。それぞれじっくりと見てみるとしましょう。

企業選びの軸を明確にする

第二新卒といえども転職になりますので、企業選びの軸を明確にしましょう。給与なのか、キャリアプランなのか、会社選びのポイントは多々あります。「入れるところに入る」ではなく、明確な目標を持ち、自分自身の将来像とマッチした企業への入社を考えましょう。

第二新卒の場合、いわば一度就職に失敗していますので、失敗しないようにとの思いが強い一方で、次の仕事を早く見つけたいとの思いから企業選びよりも、むしろ早く入社できるのかを軸にした転職活動を行うケースも見受けられます。

しかし早く入社できても自分にマッチしていなければ、再び離職して転職活動を強いられることにもなりかねませんので、自分にマッチしている企業なのかを軸に考えましょう。

エージェントを活用する

第二新卒に限らず、自力での転職活動は大きな負担を強いられるものです。そこで、エージェントを活用してみるのも良いでしょう。エージェントであれば転職希望者と企業の間に入り、様々な調整を行いますので、直接企業に言いづらいこともエージェントを通して伝えることができますし、転職エージェントは様々なコネクションを持っていますので、自力で求人を探すよりも選択肢が豊富です。

もしもですが、エージェントを利用せずに転職活動を行う場合、常に求人サイトに目を向け、すべての交渉を自力で行わなければなりません。時間・労力的な負担はもちろんですが、交渉スキルがなければ自分の主張を伝えることさえできず、転職活動を思うように進めることさえできない可能性が高いです。

第二新卒での転職の際はエージェントを活用しよう

第二新卒での転職を考えているのであれば、エージェントを活用することをお勧めです。エージェントを活用することで、転職活動を様々な角度からサポートしてくれるので、転職活動をスムーズに進めることができます。

IPOベンチャー転職ではあなたに合った企業のみをご紹介

第二新卒の転職活動の心強い味方となってくれるエージェントですが、IPOベンチャー転職であれば優良ベンチャーのみを紹介しますので、転職が成功しやすいです。

優良企業のみを厳選して紹介するだけではなく、転職希望者の希望をキャリアコンサルタントが徹底的にヒアリング。

転職先を見つけるだけではなく、転職社の希望・ニーズに沿った転職先の提案を可能にしていますので頼ってみるとよいでしょう。ちなみにキャリアコンサルタントへの相談は無料となっていますので、まずは一度、気軽に相談し、自分自身のことを理解してみてはいかがでしょうか。

まとめ

第二新卒の転職について、メリットやデメリット、注意点等について解説しました。

第二新卒は企業のニーズに合致している面がある一方で、企業側としても第二新卒であれば誰でもよいのではなく、あくまでも自社にマッチしているのかで判断します。その点では第二新卒の転職活動も、一般的な転職活動同様情報収集が大切ですし、面接対策等、意識しなければならない点は多々あります。

それらを踏まえると、エージェントを活用し、自分自身の負担を最小限に抑えた転職活動がおすすめです。実績・ノウハウが豊富なエージェントであれば自分自身の希望の転職先への転職をしっかりとサポートしてくれることでしょう。

久納 克宣

久納 克宣

ベンチャーキャピタル、上場企業の取締役CFOを経て、東証マザーズにて取締役管理部長としてIPOを達成。

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